第24回人間らしく働くための九州セミナー in 大分

九州セミナー

第24回人間らしく働くための九州セミナーin大分

二日間を通し「非正規労働者の働き方と健康」を考えたセミナー

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第24回人間らしく働くための九州セミナーin大分は11月9・10日の両日、大分市コンパルホールで開催され、九州・沖縄各地から500名の参加があった。

非正規の健康を守るためには…

8N1A1342 記念講演では、元朝日新聞記者で現在は和光大学教授の竹信三恵子先生が長年の取材を通して出会った非正規労働者の人びとの実態について、労働安全衛生法の内容を紹介しながら話された。非正規労働者は職場では、いのちと健康が守られず、そのことを声に出すことが出来ないという深刻な実態がある。全労働者の4割、そして全女性労働者の6割が非正規という現実。非正規は主たる生計維持者の補助という根本的な考え方を正して行かないと問題解決には至らない。最後に全ての働き手の健康を守るために何が必要か・・・ということでは、①均等待遇と同一労8N1A1478働同一賃金の整備 ②通達ではなく罰則化の整備 ③労働組合により非正規化の組織化④相談体制の整備
⑤研究者との連携による定期的な実態調査と発表
⑥マスメディアとの連携→「非正規は経緯な仕事だから安くていい」という偏見の是正 ⑦実質的長期雇用の働き方の有期化の禁止=入口規制 ⑧アベノミクス下で進む規制緩和と非正規保護~非正規を超えた労働規制外の強化への監視 等が提起された。

日韓の非正規実態について議論

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引き続き行われたシンポジウム「非正規労働者の働き方と健康」では、韓国非正規労働センターから李所長をはじめ3名の方を招待し、日韓の非正規労働者の実態と健康問題について活発に議論を行った。日本からは全労連非正規センターの江花さん、地元からは大分県労連の児玉さん、歯科医師の立場で碓井さんが報告を行った。
この問題は二日目の分科会でも議論を深めた。日韓の労働者・労働組合が英知を出し合い、交流を深め、労働者(非正規労働者)のいのちと健康を守る闘いを連帯して行っていくことが必要ということを痛感した二日間だった。

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