九州建設アスベスト訴訟 第2回公判

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4月18日、九州建設アスベスト訴訟は第2回目の公判を迎えました。
公判当日の正午より、支援組織が呼びかけ、原告・弁護士・共闘団体ら総勢65人が集まり、天神パルコ前で街頭宣伝行動をおこないました。

支援組織の代表や弁護団などでマイクを握り、通行中の市民のみなさんに、「アスベスト被害の実態や恐ろしさ」「この訴訟の目的が、原告の被害救済だけでなく、広く働く者、さらには国民の命と健康を最優先させる社会をつくるためであること」などをハンドマイクで訴えながら署名行動をおこないました。

行動では原告団9人も街頭に立ち、パルコ前の歩道に約30メートルに渡り横断幕を掲げながら、弁護団・支援組織の仲間と共に市民へアピールする大きな取り組みとなりました。

第2回公判では、御主人を肺がんで亡くした遺族原告の南嶋秀子さんが意見陳述。「おれの命は一本のわらにすがっているのと同じ。それでも生きたい、死にたくない、孫の顔が見たい」と言って平成16年9月15日に亡くなった御主人の闘病生活を「地獄の苦しみ」と表現されました。

御主人を亡くされた秀子さんは、久留米労基署に遺族補償給付の申請。結果は不支給決定。審査請求も棄却。労働保険審査会に再審査請求をおこない、やっと労災認定となりました。

「どこに相談していいかわからない」というなかで、南嶋さんの自宅に、たまたま配られた熊本建交労の相談会のチラシ、秀子さんはこのチラシを握りしめ、平成18年5月18日に、相談会場の瀬高町公民館を訪ねたことから、御主人の無念を晴らす闘いが始まりました。

秀子さんの陳述は、静まり返った法廷で、傍聴者の胸を打ち、アスベスト疾病の苦しみは「被害」という二文字では、到底表せないことを知らしめました。

福建労北九州支部(平安)

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